以下のグラフは、過去1年間に新聞やインターネットで発表された回収事例を、私の個人的な分類で集計したものです。
それぞれの事例については、他のサイトの情報をご参照ください。
過去1年間に発表された、自主回収の月別集計です。
10 月の自主回収理由も、ラベルの貼り間違いと賞味期限の誤表示が多く発生しています。
他には、猛烈な残暑の影響か、微生物関連の回収の割合が多くなっています。
10月も焼き菓子などの中水分食品に、カビが生えたと言う事例が10件ほどありました。
アレルギーに関わる回収も割合が多くなっています。今のアレルギー表示には「なんでそこまで…」と思うようなルールがあります。
特にバターやミルクを含む食品における、(乳成分を含む)の表示については注意が必要であると思います。
私は、本当にこんなに複雑にする必要があるのか、またそれを法律として取り締まる必要があるのか、疑問に感じてしまいます。
過去一年間の回収内容を、食品品種別に集計したグラフです。
業種別に注意すべき点が確認できます。
上の表は業種別の発生数を月毎に表示したもの。下の表はそれぞれの製造品種での回収数と内容を示したものです。
円グラフは、直近1年分に発表された異物混入内容をグラフにしたものです。
10月は製造機器の破損などによる、硬質異物混入についての回収が4件発生しています。
金属探知機で検知できない硬質遺物については、ラインの破損確認が重要な危害防止対策になります。
CCPだけが重要なのではなく、原料や製造工程の分析で危害が適切に評価されていて、CCP管理ができない危害については、一般的衛生管理でそれを防止するルールが設定されていて、異常を見逃さないような基準ができていることがとても大切です。