この施設に来てからずっと気になっていた、工場の女子トイレの手洗い器。排水の流れが悪く、一回手を洗うとシンクに5cm程度排水が溜まってしまっていました。夏場は、詰まりを溶かす洗浄剤でなんとか誤魔化していましたが、冬になるとそれもあまり効かなくなり、どんどん流れにくくなってきました。
前職で衛生監査のお仕事をしていた頃、かなりの頻度で見られた光景です。当時は「清掃してくださいね」などと言っていればよかったのですが、自分で清掃するとなると結構大変です。
何度か清掃をトライしたのですが、このシンクは目皿がどうしても外せず、それが洗浄の邪魔になって手をつけていませんでした。
色々方法を考えていた時、ふと先日買ったチューブ洗浄用の細いブラシを思い出し、古くなったこのブラシを使って、目皿の穴を通して排水管を突ついてみました。
すると、真っ黒なゴミがわんさか出てきて、、せっせとゴミを取っていくと、ある程度のところでスコッと詰まりが流れ出しました。
その後オーバーフローの穴に少し硬めのブラシを入れてみると、こちらも真っ黒い塊がいっぱい出てきて、ある程度取り除いた後で、配管洗浄剤を流し清掃を終了しました。
このほかにも気になって、清掃しなくてはと思っていたのが、天井の換気口カバーです。
トイレや更衣室では、今にも剥がれ落ちんばかりの埃の塊が付着していて、作業室内の換気口は粉体が溜まって蜘蛛の巣が垂れ下がっていました。
高いところの清掃は年寄りの私には荷が重く、ずっと清掃できていませんでしたが、今回は研修生の若者に手伝ってもらい、年末の清掃時にやっと取り組むことができました。
どんな施設でも、換気口カバーに埃のないところの方が珍しいというくらい汚いところが多いのですが、清掃方法は至って簡単。
清掃は必ず換気のスイッチを切って行います。商業建屋内の施設の場合は切ることが難しいので相談が必要です。
カバーは外からフックを外せるものと、下に引っ張って中のフックを外すものがあります。どちらにしても簡単に外せますが、外した後に多量の埃が落下しますので、換気口の周りにビニール袋を貼り付けておくと、埃の舞い散りを防げます。
換気口カバーは埃を落として水洗いし、排気管内部は手を突っ込むと危ないので口部分の埃だけ払って清掃しましょう。
長きにわたる怠慢が形になったような汚染箇所、ちょっと目をつぶって見ないようにして放置している場所は、どこの工場や店舗にもみられるものです。
ここ以外の場所をどんなに綺麗にしていても、1箇所の汚染が大問題に拡大することもあるかもしれません。
日頃の清掃が難しい場所は、年1度とか半年に一度とかリストを作って清掃を義務付け、隅々まで清潔な事業所を目指しましょう。
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