前回ブログで紹介した、ゴキブリが多数捕獲された洗浄室は、工場建屋の2階にあります。部屋は北向きで、サッシの窓が二か所についています。
この工場は25年ほど前、倉庫会社が使っていた建屋を改装したもので、サッシの建て付けには多少問題があるかもしれませんが、外見上は隙間などはみられません。
今回ゴキ糞が見られたのはこの洗浄室の窓で、下部レールの両端と中央に糞があり、特に窓の左隅のレールに最も多く見られました。確認した防犯カメラの映像でも、この窓のあたりからゴキブリが登場していて、1匹が侵入し、単独行動をしていたようです。
防虫業者に相談しても、2階の、しかも締め切ったサッシの窓からゴキブリが侵入するというのは聞いたことがないと言われました。しかしながら、糞の状態と、防犯カメラの映像から、侵入元がここであることは明らかです。
その日は金曜日だったので、取り敢えず糞のあったサッシの周りを、マスキングテープで隙間埋めをして様子を見ることになりました。
そして月曜日。窓枠の左側のレールの中に、3センチくらいの黒ゴキブリがいてびっくりしました。マスキングテープで覆われたレールの中で、触覚がテープに引っかかって動けなくなっているようでした。
それにしても、どうして2階のこのサッシ窓まで、このゴキブリは上がってきていたのでしょう。
この建物の事情に不案内な虫なら、そんな大変な思いをして、わざわざ2階まで登ってくるでしょうか。
この虫は、ここに水があり、侵入する隙間があることを知っていたのでしょう。という事は、他のゴキブリも同様にこのルートを周知していて、夜になったらこのルートで水を飲みにやってきて、どこかに住みついてしまおうと狙っているに違いありません。この箇所の侵入防止対策は必須です。
色々試した結果、最終的にボンドの「テープ状コーク」という製品に巡り合いました。
複雑な隙間もピッタリ塞ぐことができ、今ではゴキブリの侵入は全くありません。
それどころか、工場内でも全く捕獲がなくなりました。
大手の食品へのゴキブリの混入が、報道で大きく取り上げられる昨今。工場内のゴキブリ駆除はさらに重要になっています。
ゴキブリの駆除には、
外周の殺虫(年2回、GW前と盆休み前)による工場への進入防止。
作業場内への進入経路になる、隙間の塞ぎ込み。
今場内にいる成虫・卵胞の駆除。
これだけでゴキブリのいない施設が実現できます。お試しください。
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