5月にお勤めを始めてから、まず最初に取り組んだのがサニタリーのゴキブリ対策です。
この工場のサニタリーには、手洗い場、ジェットタオルのほかに、洗濯機と器具洗浄用のシンクがあります。入社して間もない頃から、サニタリーでのゴキブリの捕獲がハンパ無く、まずはここから改善する必要がありました。
そこで、防虫業者からずっと注意を受けていた、壁と配管の隙間を片っ端からパテで埋め、ゴキブリの糞がびっちり付着した、洗濯機の排水パンのワントラップを清掃してキャップの穴を封鎖しました。
ところが、全ての隙間を埋めた後も、ゴキブリの発見が続く箇所があり、それがジェットタオルだったのです。
以前から、ジェットタオルとゴキブリの関係については疑念を抱いていました。衛生点検に入った外食のキッチンで、ジェットタオルのランプにゴキブリのシルエットが写っていて絶句した経験もあります。
一度、ジェットタオルを外してみたかったのですが、外し方がわからず、誰にも協力してもらえないまま、夏が過ぎ冬になってしまいました。むしろ、今なら彼らの動きも止まっていて、ゴキブリが大嫌いな私には、対応するのに好都合です。
一般的にクロゴキブリについては、十中八九外部侵入であると言われます。生息元は公共の下水管です。それにつながる排水管や封水トラップなどを清掃していないと、ゴキブリや臭気の侵入を許すことになります。
排水管に隙間や亀裂が発生すると、建屋の骨材や壁の隙間から屋内に侵入してきます。工場の雑排水系統には、必要に応じてジェット洗浄での詰まり防止対策の実施が推奨されますが、建屋が古く、すぐに根本的な解決ができない場合は、壁や配管の隙間や穴を埋め、出入り口を徹底的に塞ぐことが必要です。
通常、ジェットタオルは排水にはつながっていません。取り付け部分に何らかの隙間があるのだろうと考え、取り付けた業者に外し方を確認していました。ジェットタオルの下部に固定する部品があり、ネジで止められているので、このネジを外し、引っ掛けているフックから機械を外すと壁から外すことができます。
外してみると案の定、壁にはコードを通すための直径5センチ程度の穴が開いたままになっていて、その周りにゴキブリの糞が多量に見られました。機械の裏には卵胞や生きた虫もいて、水分や温度が確保できる絶好の住処になっていたようです。
機械と壁の間は密着しているわけでは無く、1センチ弱程度の隙間があります。機械側のコードの根元にも機内に通じる隙間があり、さながらゴキブリの機械内への入り口です。
これだけの大きさの壁穴を塞ぐのは大変困難で、なんとか金属板とパテ材で対処してみましたが、本当に塞げているかは、来年の春、ゴキブリの動きが活発にならないとわからないでしょう。
この施工業者が、たまたま壁に大きい穴を開け、そのままにする事をなんとも思わなかったのかもしれません。でも、今までの経験から、ジェットタオルにゴキブリが住み着いているところは少なくないはずです。
もし、ジェットタオルの排水タンクや機械下の床に、黒ごま様のゴキブリの糞が見られるような場合は、一度機械を壁から外して確認されることをお勧めします。
ちなみに、機械は重く一人では難しいと思いますのでご注意ください。
コメントをお書きください